2011年09月24日

AVCHD機器で生成したストリームデータ単体からAVCHD DVDを作成する

現在市販されているビデオカメラ(カムコーダー・ムービー)の保存フォーマットにはいろいろあります。中でもAVCHD規格は多く使用されているものの一つです。最近では、デジカメで動画撮影機能が充実したものも多くありますが、ここでもAVCHD規格(や、AVCHD Lite規格)は使用されています。

さて、このAVCHD規格で書きだしたメディアをPCで覗くと、フォルダ・ファイル構造が複雑になっています。確かに、ストリームのデータはMTSやM2TSといった拡張子で見つかるし、PCのメディアプレーヤーアプリでも直接再生できますが、このデータを別なメディアにバックアップしたとしても、例えばAVCHD対応のブルーレイHDDレコーダー等に食わせてもディレクトリ構造が違うので認識してくれなかったりします。

AVCHD_STREAM.png

この記事では、AVCHD対応機器によって生成されたフォルダツリー内のMTSやM2TSのファイル単体から、AVCHDの構造を生成させて、ブルーレイHDDレコーダーから読み込ませるためのディスクを作成します。書き出し先はBD-REやDVD-R、SDカードなど自由に選択できますが、この例ではDVDに書き出すものとして説明します。必要に応じて読み替えていただければと思います。
ここでは、実験的にパナのDIGA DMR-BW900に読み込ませられるDVD-RWを作りました。
なお、ツールはすべてフリーのもので構成しています。

●準備物
・書き込みたい映像データのMTS/M2TSファイル
・Windows XP以降のPC
・DVD書き込みできるドライブ(マルチドライブ等)
・DVD-RまたはDVD-REディスク

準備1. multiAVCHDのインストール
multiAVCHDは、単体ストリームから一気にAVCHDに持って行ってくれるソフトです。まずはこれをセットアップします。
URLはこちら。http://multiavchd.deanbg.com/

multiAVCHD_SS.png

準備2. avisynthのインストール
multiAVCHDを使用するうえで必要となるビデオデータの処理ツールです。
URLはこちら。 http://avisynth.org/mediawiki/Main_Page

Official Buildsをリンク先のSourceForgeからダウンロード・インストールします。

準備3. ImgBurnのインストール
DVDメディアのライティングソフトです。UDF2.5で書きだす必要があり、このツールは対応されていたので使用しました。その他のツールでもUDF2.5が使用出来れば問題無いかと思います。
URLはこちら。http://www.imgburn.com/

ImgBurn_SS.png

これで準備完了です。
では、早速やってみましょう。

1. multiAVCHDでAVCHD構造のツリーを作成する
1-1.ファイルの書き出し先設定とストリームの登録
まずは起動しますと、以下のような画面が出てきます。
multiAVCHD_1.png
左下にDestination Pathという項目があります。ここは生成されたデータを書きだすパスを指定します。
MTSファイルは画面左上の白い枠内にドラッグアンドドロップしていただければ入ります。入れた際、一つ一つ内容を書き人していくようなので、ファイル数が多いとそれなりに時間がかかるでしょう。

ファイルの順序が気に入らなければ、[up]、[down]ボタンで調整してください。
ここまで出来たら、画面右下の[Start]ボタンを押します。

1-2.書き出しタイプの選択と処理実行
[Start]ボタンが押されると、以下のダイアログが表示されます。
multiAVCHD_2.png

DVD-RWに書きこむので、今回はAVCHD for optical media (DVD R/RW or BD R/RE)内のAVCHD (strict)を選択しました。
USBメモリーやSDカード等に書き出す場合には、AVCHD for solid media (USB / SD / SDHC / MMC / MemoryStick)内の項目を選択するとよいでしょう。

あとは暫く待ちます。
Startボタンが再び押せる状態になったら終了です。

2. ImgBurnで書き込みする
2-1.ImgBurnにファイルを登録する
まず「1-2.の作業」でAVCHDとして書き出しされたフォルダを覗いてみます。

└─AVCHD
├─AVCHDTN
├─BDMV
│ ├─BACKUP
│ │ ├─CLIPINF
│ │ └─PLAYLIST
│ ├─CLIPINF
│ ├─PLAYLIST
│ └─STREAM
├─HDAVCTN
└─IISVPL


(上記は例であり、必ずしも完全に一致するとは限りませんのでご注意ください)

まずはAVCHDというフォルダが生成され、その下の階層にAVCHDTNやBDMVというフォルダが並んでいます。このAVCHDTNやBDMVがルートディレクトリとなるように、DVDライティングソフトに設定します。

まず、ImgBurnを起動します。
そして、エクスプローラーで、AVCHDTN、BDMV、HDAVCTN、IISVPLなどのフォルダをドラッグアンドドロップにて、ImgBurnのウィンドウ左上の白い枠内に入れます。すると以下のようになるかと思います。
ImgBurn_1.png


2-2. 書き込みフォーマットの設定
画面右側のOptionsタブ内で、File SystemUDFに、UDF Revision2.5に設定します。

ImgBurn_2.png

あとは、メディアをセットしてライティング実行しましょう!

3. 完成!
あとはAVCHD対応の再生機器にセットしてテストしてみてください。

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タグ:AVCHD BD DVD
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2011年09月13日

$6 Bluetooth moduleのデバイス名を変更する

日本Androidの会・神戸支部のロボット製作関連で何かと登場するGoodLuckBuyで販売されているUS$ 6.56のBluetoothモジュールのデバイス名を設定する方法について説明させていただきます。
スクリーンショット 2011-09-13 6.58.35.png
このBluetoothデバイスはスキャンすると「linvor」という名称で見えます。従って複数個動作させている場合には「linvor」というデバイスが複数個見えることになります。そうなるとどのlinvorがどのBTアダプタのことなのか識別困難というわけで、デバイス名を個々にわかりやすいものに変更したいというお話を神戸支部吉田さんから伺い、なるべく簡単な構成・手順で書き換える方法をまとめてみることにしました。

なお、ここで説明する内容はGoodLuckBuyの以下のURLで販売されているモジュール向けの内容であり、その他のBluetoothモジュールで同様の手順で設定できるとは限らない(手順は異なっても変更手段は用意されている事が多いので個々の説明書ご参照のこと)のでご注意ください。
http://www.goodluckbuy.com/serial-bluetooth-rf-transceiver-module-rs232.html

●用意するもの
-Arduino Duemilanove/Uno
-4本の線材

流れとしては、まず、Arduinoに「何もしない」スケッチを焼き込んでおとなしくUSB-シリアル変換基板になってもらいます。
次に、PCからシリアルコンソールにアクセスし、モジュールにATコマンドでデバイス名を流し込むというものになります。


なお、単体USBシリアル変換基板お持ちの方はArduinoをそれに読み替えていただければOKです。


●手順
1. Arduinoに「何もしないスケッチ」を焼き込む
以下の過去記事「Arduinoを単体USBシリアル変換器に使用する」をご参照の上、焼き込んでください。
http://projectc3.seesaa.net/article/218035942.html
スケッチはこちら→silent.pde

2. BluetoothモジュールとArduinoを接続する
それぞれのモジュールのTxD同士、RxD同士を接続します。通常ArduinoでBluetoothを接続する場合とRxD/TxDの接続が逆になりますのでご注意くださいませ。
結線図は以下のとおりです。図中のBluetoothのピンレイアウトはSparkfunのものに合わせていますが、実際にはお持ちの変換基板のレイアウトに合わせてください。
BT_configuration.png

実際に接続してみたのが以下の写真です。
IMG_20110913_073932.jpg

3. Arduinoの開発環境を起動する
ArduinoIDE.png

起動したら、「Serial Monitor」アイコンをクリックします。

4. シリアルモニターでレート等の設定をする
シリアルモニター画面下部の設定項目は以下ように設定してください。
・No line ending
・9600 baud

SerialMonitor.png

5. コマンドで設定する
画面上部の入力枠に以下のスクリーンショットのように半角で文字を打ち込みます。
打ち込む内容は「AT+NAMEDeviceName」です。
ここでDeviceNameの部分は設定したいBluetoothデバイスの名称で、Max.20文字としてください。20文字を超える場合、そのコマンドは破棄されるようです。
ここではBluetooth002と設定することにしました。この場合のコマンドは「AT+NAMEBluetooth002」となります。
BeforeBTsetup.png

Enterを押します。「OKsetname」と表示されれば完了。
BTsetupDone.png

6. 確認する
Androidデバイスでサーチしてみました。ちゃんと設定したものが表示されています。
もし名称設定前にスキャンした事がある場合には、過去の設定名がキャッシュされている為、それが表示される場合があります。デバイス名をタッチすると、取得できた名称に更新表示されると思います。
AndroidBT.png

注意
本モジュールは、ATコマンドの受信完了を時間で監視しているようです。従って、一行単位でコマンドを予め設定して一気に送る必要があります。たとえば、今回使用したArduino IDEのSerial Consoleは元々一行単位で送信する作りなので気にする必要はありませんが、TeraTermやscreenコマンド、minicom等使用される場合には、コマンドを事前にエディタ等で構成し、コピー&ペーストで一気に送るなどしてください。

■このArduinoが使用できます
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■以下のようなケーブルを用意しておくと接続に便利です
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posted by いしいっち at 07:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 電子工作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月03日

実体顕微鏡で楽にQFP部品のハンダ付けしてみた

ハンダ付けと一言で言っても、いろいろな部品があります。部品の形状によって、ハンダ付けの方法も異なってきたりします。

PIC ADK Miniboard rev.1では、1.27mmピッチと0.65mmピッチのSSOPパッケージを使用しました。まぁ、これは裸眼でも何とかなるかもしれません。

R1205964.JPG

ただ、僕の力では0.5mmピッチや0.4mmピッチは正直辛いです。まず、適当にハンダ付けすることは出来ます。
その後、顕微鏡で見ると、ブリッジ等の半田不良がやはり見つかります。従って、顕微鏡見ながら修正することになります。

顕微鏡越しにハンダ付けをする事もできます。この場合は手の精度が何倍もアップした感覚になり、0.5mmピッチでも簡単にちょいちょいーっとハンダ付けできる感覚をおぼえます。しかしこの実体顕微鏡、プロの世界では当たり前ですが個人では高いよな〜、と思ってました。だから手を出してなかったのですが・・・。


先日、大阪日本橋のでんでんタウンにてもくもく会というPIC ADK Miniboard関連のイベントが開催されたとき、みんなでハンダ付けをしていたのですが、たろサさんという神戸支部の方が実体顕微鏡を持参されていました。試しにのぞかせていただくとやはり、思ったとおりとってもよく見えます。伺うと10000円前後で買えるものなのだとか。えーーーーっ。

と思ってびっくり僕も注文することにしました。
僕は個人的にはビクセン社というメーカーの望遠鏡が人生初で購入した望遠鏡で、このメーカーに思い入れがある為、ここのにしました。埼玉県所沢市にあるメーカーです。

で、届きました!ビクセンのSL-30というものです。白色LED照明もついています。
P1080760.JPG

まず0.5mmピッチは、1目盛り1mmの定規に当てるとこんな感じ。
P1080759.JPG

半田ごてを当ててみます。結構細めのはんだごてで先は斜めカットのものがおすすめです。
P1080758.JPG

顕微鏡を覗きながらハンダ付けします。一見細かいハンダ付けに見えますが、顕微鏡を使えば楽勝でした。
P1080756.JPG

視力等個人差により必ずしもこれで楽に実施できるとは限りませんが、少なくとも作業性はアップすると思います。
お勧めします。

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標本もついていましたw
P1080764.JPG
posted by いしいっち at 14:44| Comment(1) | TrackBack(0) | 電子工作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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