
このBluetoothデバイスはスキャンすると「linvor」という名称で見えます。従って複数個動作させている場合には「linvor」というデバイスが複数個見えることになります。そうなるとどのlinvorがどのBTアダプタのことなのか識別困難というわけで、デバイス名を個々にわかりやすいものに変更したいというお話を神戸支部吉田さんから伺い、なるべく簡単な構成・手順で書き換える方法をまとめてみることにしました。
なお、ここで説明する内容はGoodLuckBuyの以下のURLで販売されているモジュール向けの内容であり、その他のBluetoothモジュールで同様の手順で設定できるとは限らない(手順は異なっても変更手段は用意されている事が多いので個々の説明書ご参照のこと)のでご注意ください。
http://www.goodluckbuy.com/serial-bluetooth-rf-transceiver-module-rs232.html
●用意するもの
-Arduino Duemilanove/Uno
-4本の線材
流れとしては、まず、Arduinoに「何もしない」スケッチを焼き込んでおとなしくUSB-シリアル変換基板になってもらいます。
次に、PCからシリアルコンソールにアクセスし、モジュールにATコマンドでデバイス名を流し込むというものになります。
なお、単体USBシリアル変換基板お持ちの方はArduinoをそれに読み替えていただければOKです。
●手順
1. Arduinoに「何もしないスケッチ」を焼き込む
以下の過去記事「Arduinoを単体USBシリアル変換器に使用する」をご参照の上、焼き込んでください。
http://projectc3.seesaa.net/article/218035942.html
スケッチはこちら→silent.pde
2. BluetoothモジュールとArduinoを接続する
それぞれのモジュールのTxD同士、RxD同士を接続します。通常ArduinoでBluetoothを接続する場合とRxD/TxDの接続が逆になりますのでご注意くださいませ。
結線図は以下のとおりです。図中のBluetoothのピンレイアウトはSparkfunのものに合わせていますが、実際にはお持ちの変換基板のレイアウトに合わせてください。

実際に接続してみたのが以下の写真です。

3. Arduinoの開発環境を起動する

起動したら、「Serial Monitor」アイコンをクリックします。
4. シリアルモニターでレート等の設定をする
シリアルモニター画面下部の設定項目は以下ように設定してください。
・No line ending
・9600 baud

5. コマンドで設定する
画面上部の入力枠に以下のスクリーンショットのように半角で文字を打ち込みます。
打ち込む内容は「AT+NAMEDeviceName」です。
ここでDeviceNameの部分は設定したいBluetoothデバイスの名称で、Max.20文字としてください。20文字を超える場合、そのコマンドは破棄されるようです。
ここではBluetooth002と設定することにしました。この場合のコマンドは「AT+NAMEBluetooth002」となります。

Enterを押します。「OKsetname」と表示されれば完了。

6. 確認する
Androidデバイスでサーチしてみました。ちゃんと設定したものが表示されています。
もし名称設定前にスキャンした事がある場合には、過去の設定名がキャッシュされている為、それが表示される場合があります。デバイス名をタッチすると、取得できた名称に更新表示されると思います。

注意
本モジュールは、ATコマンドの受信完了を時間で監視しているようです。従って、一行単位でコマンドを予め設定して一気に送る必要があります。たとえば、今回使用したArduino IDEのSerial Consoleは元々一行単位で送信する作りなので気にする必要はありませんが、TeraTermやscreenコマンド、minicom等使用される場合には、コマンドを事前にエディタ等で構成し、コピー&ペーストで一気に送るなどしてください。
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