本年もよろしくお願い致します!
最近は、積み基板を極力増やさないために、どうせ使用しないとわかる基板購入は控えようと思ったりしています。(部屋にある基板が大変な分量になってまして、しかも既に古いみたいなものばかりになりつつあり)
逆に言えば買うからには、ちゃんと使っていくぞという気持ちもありまして。まぁ、なんだかんだ多少積むでしょうけど。。。^^;
それはそれとして、僕もArduinoマイコンボードに手を染めてから既に2年経とうとしてるようで、時間の経つのってはやいです。その間にArduinoのボードもいくつか買いましたが、とうとうAVRマイコンではない純正のArduinoボードの「Arduino Due」を先日ゲットしました〜!わーい!もちろん使う気満々ですよ!

このボードはまだなかなか入手困難なところではあるようなのですが、デジキー(http://www.digikey.jp/)では買えるそうで、アンドロイドの会の吉田さんから声かけいただきまして、購入に便乗させていただき、年末にボードがゲット出来ました。
このボード、おおまかなハード構成としては、Google I/O 2012で公開されたADK2012のメインボードに近いと思います(僕も持ってないので、公開されている情報から、たぶん・・・)。
Arduino Dueのボード外観は、Arduino Megaに似ています。というわけで、過去の僕が購入したArduinoボードと並べて写真取ってみました。
左から、Arduino Due、Arduino Mega ADK、Arduino Leonardo、Arduino Uno、Arduino Duemilanove(互換ボード)です。

ArduinoマイコンボードってUSB-Bコネクタがフルサイズのものが多かったんですよね。一方、僕個人としては、フルサイズのコネクタを使った機器を最近あまり使ってない。だから、ケーブルもあまり持ってない。持ってても樹脂がかなり硬化してたり。
そんな中、Arduino LeonardoからのMicroUSBコネクタ採用は結構うれしかったです。
Arduinoマイコンボードの多くにはUSBポートが搭載されていまして、おおまかには以下の種類に大別できそうです。
(1)メインマイコンとUSBシリアル変換チップ(FTDI)の構成 : Arduino Duemilanove等
(2)メインマイコンとUSBシリアル変換チップ(AVRマイコン)の構成 : Arduino Uno、Arduino Mega、Arduino Mega ADK等
(3)メインマイコンだけの構成(メインマイコン搭載USB) : Arduino Leonardo
Dueは、上記の(2)と(3)の特徴を併せ持っています。更に、メインマイコン(ATSAM3X8E)はUSB On-the-Go(USBホスト&デバイス)を搭載している為、USBデバイス側のインターフェースを搭載した機器と接続することも出来ます。

上記はArduino DueのUSBコネクタがある側の写真です。左側が「NATIVE USB」、右側が「PROGRAMMING」となっていて、左側はメインマイコンであるATSAM3X8Eに接続されている側になります。
コネクタの形状を見ると、左側がMicroUSB-ABコネクタになっています。ここにUSBホスト変換ケーブルを接続することで、外部のUSBデバイスとやりとりする事に使用出来ます。コネクタ形状はMicroUSB-ABですが、USB-Aとの変換コネクタはMicroUSB-AでもBでも、使用できるようです。
例えば、これとか(Micro-BとUSB-A変換ケーブル)。
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もちろん、以下のようなMicroUSB-AからUSB-A変換ケーブルも使用出来ます。
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さて、今までのArduinoとArduino Dueがどう違うのか?というのは気になる点です。
まず大きく異なるのはメインCPUコアが異なることです。これまでのArduinoマイコンボードで使用されていたのはATMEL社のAVRという同社独自RISCコアでした。クロックは16[MHz]や8[MHz]など。
Dueで使用されているメインチップは同じくATMEL社のデバイスであるものの、CPUコアは32ビットのARM Cortex-M3です。CPUクロックは84[MHz]。96[KB]のRAMと512[KB]のFlash ROMを搭載します。
軽く比較しても、パフォーマンスは高くなっているはずでしょう。
その他、2chのDACやCAN BUSなど、いろいろ今までのArduinoよりもI/Fが増えていますが、これは少しずつ使っていきたいと思います。
開発環境 Arduino IDEは1.5でDueがサポートされ、ライブラリもいろいろ強化されています。タスク管理ライブラリのSchedulerクラスやAudioクラスなど。
ところで、デバッグ端子はAVRコアの頃はお馴染みの6ピンインターフェースでしたが、Dueでは、ARMコアになり、SWDとJTAGの端子が搭載されました。SWDはDIPピッチピンヘッダで、JTAGは1.27mmピッチピンヘッダです。
JTAGを使用してみようと思って、OLIMEXの変換アダプタをStrawberry-linuxで購入(630円)しましたが、
http://strawberry-linux.com/catalog/items?code=15079
なんとSWDコネクタと物理的に干渉して刺さりません!!なんだよーーー!!
刺さらないの図。(わかりにくいですけど)

そこで、DIPピッチのSWDのピンヘッダ(下の写真の赤く囲った部分)を一旦外して、樹脂を少し削ったものに実装しなおしてみます。

この基板はスルーホール基板で部品を外すのは、面倒です。下手なことをするとスルーホールを壊してしまいます。従ってハンダごてであまりいじらずサクッと外したいところです。本業でハンダ付けしてる方々はバキュームポンプが付いたコテでサクッと外すでしょうが、個人で遊んでる僕にはそのような機材もなく・・・と思ったら、和歌山のたろサさんが素敵なアイテムを紹介してくれました。それは、「はんだシュッ太郎」という機械です。
従来のはんだすいとり機と、ハンダゴテが融合した商品で、バキュームポンプが付いた専用機ほどではないにせよ、かなり手軽にハンダを溶かして吸い取ってくれます。しかもかなりリーズナブルなお値段(4千円台)です。
これ、僕も買ってみました。使ったら、ピンヘッダあっさり外れました。まぁ、ピンヘッダは普通のコテでも比較的苦労なく外せる部類の部品ですけどね。コテ先はこんな感じです。


外した後は、秋月で買ってたストックのピンヘッダを差し込みます。その前に、ピンヘッダの端の樹脂をニッパで切り取っておきます(写真のように)。
で、晴れて接続できるようになりましたー!

というわけで、Arduinoを浅く触っている状況ですけど、これからいろいろ記事に出来たらとおもいます。本年もよろしくお願い致します!
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